会議室のナイショの関係
私が、“誰?”と思いながら入口の方を見と、
「社長、今は仕事中ですので、呼び方には気を付けて下さい」
そう言いながら、会議室に入って来たのは、秘書の倉木さんだった。
「別にいだろ?今は紗和しかいないんだから」
平然と言うまーくんに、倉木さんはため息を吐く。
「お話をするのは初めてですよね。初めまして。社長の秘書をしております倉木 英治(くらき えいじ)と申します」
新入社員である私にまですごく丁寧な倉木さん。
倉木さんも女性社員から人気。
いわゆる“イケメン”。
見た目は優等生っぽい倉木さん。
でも私は、見た目の印象から真面目で融通がきかなさそうっていう勝手なイメージがあり、正直怖かった。
「は、初めまして。企画課の花本紗和と申します」
緊張しながら私は深々とお辞儀をする。
「知っていますよ。昔から、社長から花本さんの事を聞いていましたから」
そう言いながら、倉木さんはにこっと笑う。
倉木さんの笑った所、初めて見たかもしれない……
っていうか、それよりも、
“昔から、社長から花本さんの事を聞いていましたから”
今、そう言わなかった?
まーくん、私の事を倉木さんに話していたの?
昔から?
「社長、今は仕事中ですので、呼び方には気を付けて下さい」
そう言いながら、会議室に入って来たのは、秘書の倉木さんだった。
「別にいだろ?今は紗和しかいないんだから」
平然と言うまーくんに、倉木さんはため息を吐く。
「お話をするのは初めてですよね。初めまして。社長の秘書をしております倉木 英治(くらき えいじ)と申します」
新入社員である私にまですごく丁寧な倉木さん。
倉木さんも女性社員から人気。
いわゆる“イケメン”。
見た目は優等生っぽい倉木さん。
でも私は、見た目の印象から真面目で融通がきかなさそうっていう勝手なイメージがあり、正直怖かった。
「は、初めまして。企画課の花本紗和と申します」
緊張しながら私は深々とお辞儀をする。
「知っていますよ。昔から、社長から花本さんの事を聞いていましたから」
そう言いながら、倉木さんはにこっと笑う。
倉木さんの笑った所、初めて見たかもしれない……
っていうか、それよりも、
“昔から、社長から花本さんの事を聞いていましたから”
今、そう言わなかった?
まーくん、私の事を倉木さんに話していたの?
昔から?