会議室のナイショの関係
私が会議室を出ると、そこには倉木さんが。


前もだけど、倉木さんは私とまーくんが二人きりだった事を知っているんだよね?

なんか、ちょっと気まずいかも……


私は挨拶だけをし、さっさと戻ろうと思った。


「大丈夫ですよ。誰にも言いませんから」


倉木さんは笑顔でそう言ってくれた。


「何か僕の顔に付いていますか?」


私は無意識に倉木さんの顔をじっと見ていたらしく、倉木さんはそう言いながら首をかしげる。


「えっ、あっ、いや……」


私が戸惑っていると、倉木さんは優しい目をして私を見る。


さすがに

“倉木さんって笑うんですね”

なんて、本人に向かって言えない。


「あ、あの……、前にお話した時、昔から私の事を聞いていたって……」


だから、気になっていたけど、今まで聞く機会のなかった事を聞いてみた。


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