会議室のナイショの関係
次の日――…


『会議が終わった』と連絡が入る。

私は香澄と会議室の後片付けをし、給湯室で使われた食器を洗う。


「あっ、そうだ!聞いたよ。倉木さんの事」


昨日、あの後。

まーくんと夜ご飯を一緒に食べている時に、倉木さんに彼女がいるかどうかを教えてくれた。


今、給湯室には私と香澄の二人きり。

本当は、お昼休みに伝えようと思っていたのだけど、早く伝えたくて今がチャンスだと思い、話し出す。


「えっ?本当?で、何て?やっぱり彼女いるって?」


食器を拭いていた香澄はパッと顔を上げ、必死に聞いてくる。

そんな香澄が可愛くて、私はくすっと笑う。


「ここ何年もいないらしいよ」

「本当?」


香澄は目を輝かせて私を見る。


「うん、そう言ってた」

「私、倉木さんに告白する!」

「えぇっ!?」


今、“彼女はいない”とは言ったけど……

香澄の行動力の早さに驚く。


だって、私もだけど、香澄も倉木さんと接点がない。

告白するのは自由だけど。

自分の事を相手に知ってもらってからの方がよくない?


そう思う私が、“本当に?”と聞こうとした時……


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