会議室のナイショの関係
「ただいまー」

「お帰りなさい」


私は笑顔でまーくんを迎える。

そして、まーくんのコートと鞄を預かる。

そんな私を見て、靴を脱ぎながら


「なんかいいな、こういうの」


まーくんはすごく嬉しそうな顔をする。


「こういうの?」


すると、まーくんは私をそっと抱きしめ


「仕事から帰って来たら、紗和が家で待っていてくれるって事」


そう言って、軽く触れるだけのキスをする。


「なんか新婚生活みたいだな」


そして、まーくんは私を抱きしめたまま笑顔で言う。

まーくんの言葉と行動に私の顔は赤くなる。


「そんな可愛い顔で見つめられたら、俺、止まらないよ?」


まーくんは抱きしめる腕の力を強め、私の唇を塞ぐ。

最初は触れるだけだったキスが、次第に深く……


ピー ピー ピー


その時、オーブンのタイマー音が。


「……んっ、あっ……」


音に気付いた私は、まーくんの胸を叩く。

そこで、まーくんは私の唇から離れる。


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