会議室のナイショの関係
もちろん私だって


「私も一緒に居たい、けど……」

「けど?」

「お父さん達に、聞かなきゃ」


別に私の家族は厳しいわけではない。

まーくんと付き合っている事は、家族も知っている。

しかも、お母さんは昔からまーくんを気に入っている。

お父さんが持つ、まーくんの印象も悪くないはず。

だから、“絶対反対”なんて言われる事はないだろうけど。

だけど、私は実家暮らし。

社会人になったとはいえ、勝手な事は出来ないから、聞かなきゃ。


「あぁ、もちろんおじさん達の了解を得てからだけどな」


まーくんはにこっと笑う。

そして、


「明日、おじさん達と一緒にご飯食べるだろ?」

「うん」


普段は時間が合わなくて、なかなか家族揃ってご飯を食べる事は少ないけど、クリスマスとお正月だけは、毎年、家族揃ってご飯を一緒に食べている。

そして、今年はお母さんに


「真人くん、25日休みなの?それじゃぁ、真人くんさえよければ、連れて来なさい」


と、言われていた。

しかも、誘う前から


「久しぶりに真人くんに会えるの楽しみだわー」


なんて、お母さんはかなり嬉しそうだった。


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