会議室のナイショの関係
まーくんが高校生の頃は、たまに家で一緒にご飯を食べていた。

だけど、大人になって、しかも付き合うようになってからは初めてだ。

何か恥ずかしく思っていた私は、まーくんが断る事を期待していたのに


「わかった。行くよ」


と、笑顔で言われてしまった。

だから、明日。

私の家族と一緒にご飯を食べる事になっている。


「明日、会った時にお願いしようと思っている」


まーくんは真剣な表情で私を見る。


「えっ?まーくんが話してくれるの?」


私は自分でお父さん達に話すつもりだったから、まーくんの言葉に驚く。


「あぁ、もちろん。それに、紗和と付き合うようになってからちゃんと挨拶に行けてないし。……明日は緊張だな」


そう言いながら、私に笑顔を向ける。


「えっ?まーくんも緊張するの?」


まーくんは社長。

きっと沢山の緊張の場面を経験しているはず。

そして、お兄ちゃんの友達のまーくんは、最近は会ってないにしても何度もお父さん達と会っている。

だから、緊張するなんて思っていなかった。


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