会議室のナイショの関係
「当たり前だろ?大切な彼女のご両親なんだから。友達のおじさん、おばさんに会うのとは違うよ」


そして、私の手に触れ


「明日はちゃんと挨拶するつもりだから」


さっきまで笑っていたまーくん。

また真剣な表情で、私を見つめる。

まーくんに見つめられ、私の心臓はドキドキと早くなる。


「今すぐって訳じゃないけどさ、俺がもっと成長したら、紗和さんを下さいって……」


その言葉に私の心臓はますます煩くなる。


「紗和」

「はい……」

「“いつか”が来た時にちゃんと言うけど……。忙しいし、なかなかかまってやれないけど、ずっと俺の隣に居て欲しい」

「うん」


“いつか”……


まーくんを急かすつもりもない。

私も“今すぐ結婚したい”そう思っているわけでもない。

今年、就職し、仕事を始めたばかり。

仕事だってしたい。

だけど、私も“まーくんとずっと一緒に居たい”そう思っているし、いつかはまーくんのお嫁さんになりたい。

忙しいまーくん。

そんなまーくんを支えられるように、今から私なりに頑張ろう。


心の中で、そう思った。


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