会議室のナイショの関係
結局、午前中はそのままベッドの上でまーくんと甘い時間を過ごした。

そして、今はリビングでまーくんの淹れてくれたコーヒーを飲みながら、まったりしている。

会社では、いつも私が淹れているからって、家にいる時はまーくんがコーヒーを淹れてくれる。

私が会社でコーヒーやお茶を淹れているのは仕事なんだけど。


「紗和」

「何?」


私がまーくんに視線を向けると


「お昼ご飯、何食べたい?」


優しい表情で、私を見ている。


「お昼ご飯?」


うーん……

夜は私の家で、まーくんも一緒にご飯を食べる事になっている。

お母さんは、かなり張り切っていたからな。

クリスマスだし、多分、チキンを焼いたりするだろう。


私は考えた結果


「家にあるものでいいよ」


と言っても、昨日、冷蔵庫を見た時、あまり食材は入っていなかった。

それに、その少ない食材で何かを作れるほど、私は料理上手ではない。

だけど、私とまーくんの関係は内緒。

前に、外でご飯を食べた時、私はまーくんの“大丈夫”という言葉を信じながらも、会社の人に見られないかと、ドキドキしていた。

まーくんは


「そんなにビクビクしなくても、大丈夫だから」


そう言ってくれるけど。

“会社の人にバレちゃいけない”

そう思っている私は、やっぱり外で会うのを躊躇ってしまう。


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