会議室のナイショの関係
「うん。外で食べよ」


私はにこっと笑い、返事をする。


「じゃぁ、とりあえず出掛ける準備をするか」


まーくんは嬉しそうに笑い、また私の頭をくしゃっと撫でる。


着替える為に、私達は寝室へ。

そして、着替え終えた私は化粧をする為に洗面台へ。

本当は座ってゆっくり化粧をしたいけど、化粧をしている所をまーくんに見られるのは恥ずかしい。

私はパパッと化粧をし、リビングへ戻る。


リビングでは、着替え終えたまーくんがソファに座りテレビを見ていた。

私が戻って来た事に気付き


「紗和、用意出来た?」


まーくんはテレビから視線を外し、私を見る。


「あっ、ちょっと待って」


私は昨日、まーくんから貰ったプレゼントを取り出す。

それは、真ん中にダイヤの入ったリボンのモチーフのピンクゴールドのネックレス。


それを着けた私は


「出来たよ」


まーくんに声を掛ける。


「うん、似合ってる」


ネックレスを着けた私を見て満足げなまーくん。


「じゃぁ、出掛けようか」


まーくんは笑顔で私の頭を撫でる。


「うん」


さっきまで、まーくんと一緒に外出する事に不安だった私だけど、やっぱりこんな風に一緒に出掛けられる事は嬉しい。

だから、かなりわくわくしている。


私が笑顔で返事をすると、まーくんは私の手を取り、仲良く家を出た。


< 65 / 106 >

この作品をシェア

pagetop