会議室のナイショの関係
「それにしても、お父さん、遅いわねぇ。和也は仕事だから仕方ないけど」
壁に掛けてある時計を見ながら、お母さんはぶつぶつ言っている。
お兄ちゃんの仕事はメンズやレディースの服を取り扱っているブランドのショップの店長。
今日はクリスマスという事以前に、土曜日。
もちろん仕事。
19時なんて帰って来られないのはわかるけど。
「お父さんも仕事?」
「ううん、休み。で、今は予約していたケーキを取りに行って貰っているんだけど、帰って来ないのよ。本当、あの人は仕方ないんだから……」
お母さんは、はぁ、と大きなため息を吐き
「真人くん、お待たせしちゃってごめんね」
申し訳なさそうに、まーくんを見る。
「いえ、大丈夫です。おじさんの気持ち、わからなくもないですし……」
そんな会話をしていると
ガチャガチャ――
「ただいまー」
玄関からお兄ちゃんの声がする。
「あら、和也の方が早かったみたいね」
お母さんは立ち上がる。
「ほら、いい加減諦めろよ」
すると、玄関からお兄ちゃんの呆れた声が聞こえた。
ん?何事?
私達は顔を見合す。
しばらくすると、リビングのドアが開き、私達は自然と視線を入口に向けた。
壁に掛けてある時計を見ながら、お母さんはぶつぶつ言っている。
お兄ちゃんの仕事はメンズやレディースの服を取り扱っているブランドのショップの店長。
今日はクリスマスという事以前に、土曜日。
もちろん仕事。
19時なんて帰って来られないのはわかるけど。
「お父さんも仕事?」
「ううん、休み。で、今は予約していたケーキを取りに行って貰っているんだけど、帰って来ないのよ。本当、あの人は仕方ないんだから……」
お母さんは、はぁ、と大きなため息を吐き
「真人くん、お待たせしちゃってごめんね」
申し訳なさそうに、まーくんを見る。
「いえ、大丈夫です。おじさんの気持ち、わからなくもないですし……」
そんな会話をしていると
ガチャガチャ――
「ただいまー」
玄関からお兄ちゃんの声がする。
「あら、和也の方が早かったみたいね」
お母さんは立ち上がる。
「ほら、いい加減諦めろよ」
すると、玄関からお兄ちゃんの呆れた声が聞こえた。
ん?何事?
私達は顔を見合す。
しばらくすると、リビングのドアが開き、私達は自然と視線を入口に向けた。