会議室のナイショの関係
私はお母さんの隣に立ち


「お父さん……、まーくんと付き合う事、反対なのかな?」


まーくんとお兄ちゃんが高校生の頃。

お母さんはもちろん、お父さんもまーくんが家に来る事を喜んでいた。

その頃、私は小学生。

お父さんはまーくんの事を可愛がっていたし、気に入っていると、子供ながらにそう感じていた。


それに、まーくんと付き合う事になった事を話した時。

私が直接話したのはお母さんだけなんだけど、お母さんがその事をお父さんに話したらしく。

話したって事を聞いた時、“反対していた”なんて言っていなかった。

だけど、さっきのお父さんの態度。

久しぶりにまーくんが家に来たというのに、素っ気無いというか……


私が落ち込んでいると


「何でそう思うの?」


料理の盛り付けをしながら、お母さんは優しく聞く。


「何でって……。さっきのお父さんの態度……」

「態度?」

「昔、まーくんが家に遊びに来た時は、すごく嬉しそうだったのに。今日は素っ気無いというか、冷たいというか……」

「ふふっ。大丈夫よ」


私の言葉を聞いて、お母さんは楽しそうに笑う。


「何でそう言いきれるの?」

「うーん……。父親、だから?」


私が質問したのに、疑問形で返されても……


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