給湯室の恋の罠
私の好きな人
“気持ちを伝える”
そう決めたのはいいけど、倉木さんとの接点がない。
社内で見かける事はある。
その度に、私はいつもドキドキしていた。
“好き”と気持ちを伝えたいけど、仕事中だから声を掛けるなんて出来ない。
気が付けば、告白をすると決めてから、数日が過ぎていた。
そして、あれから福本さんとは挨拶以外、会話をしていない。
同じ企画課でも、福本さんは紗和と同じデザイン部。
私は企画課の第一事業部で主にイベントなどの企画を考えている。
同じ空間には居るけど仕事内容は違う。
だから、仕事の話をする事もほとんどない。
それに、元々、そんなにプライベートな話なんてしていなかったし、いつも通りと言えば、そうなんだけど……
だけど、気が付けば、福本さんの事を目で追っていたり、福本さんの事を気にしている私がいた。
あの日以来、福本さんは紗和や他の同僚とは楽しそうに話すのに、私が近くに居たとしても、私には話し掛けてこない。
その事が、私はすごく悲しかった。
っていうか、私、なんでこんな気持ちになっているのだろう。
初めて“好き”なんて言われたもんだから、気にしているだけ?
そうだよ。
きっと、それだけだよ。
私が好きなのは倉木さんなのだから。
そう決めたのはいいけど、倉木さんとの接点がない。
社内で見かける事はある。
その度に、私はいつもドキドキしていた。
“好き”と気持ちを伝えたいけど、仕事中だから声を掛けるなんて出来ない。
気が付けば、告白をすると決めてから、数日が過ぎていた。
そして、あれから福本さんとは挨拶以外、会話をしていない。
同じ企画課でも、福本さんは紗和と同じデザイン部。
私は企画課の第一事業部で主にイベントなどの企画を考えている。
同じ空間には居るけど仕事内容は違う。
だから、仕事の話をする事もほとんどない。
それに、元々、そんなにプライベートな話なんてしていなかったし、いつも通りと言えば、そうなんだけど……
だけど、気が付けば、福本さんの事を目で追っていたり、福本さんの事を気にしている私がいた。
あの日以来、福本さんは紗和や他の同僚とは楽しそうに話すのに、私が近くに居たとしても、私には話し掛けてこない。
その事が、私はすごく悲しかった。
っていうか、私、なんでこんな気持ちになっているのだろう。
初めて“好き”なんて言われたもんだから、気にしているだけ?
そうだよ。
きっと、それだけだよ。
私が好きなのは倉木さんなのだから。