愛を餌に罪は育つ
【第二章】
USBメモリ
仕事を定時で上がり、土砂降りの中私は警察署へ向かっている。
朝陽には今日も残業で遅くなるとメールを送ってある。
最近は連絡が取れないと朝陽からの連絡が凄く、この間は着信履歴が朝陽の名前で全て埋まっていた。
嫌な気持ちになるわけではないけど、嬉しいわけでもない。
「大野さん」
さしている傘を少し上にずらし前を見ると、警察署の入り口に笠原さんが立っていた。
パンツスーツを着ていてもよくわかる。
引き締まった魅力的な体のラインが。
私は足早に笠原さんの元へと足を進めた。
「こんな時間からすみません」
「気にしないで下さい。私たちの仕事は時間はあるようで無いようなものですから」
いつ事件やトラブルが発生するかも分からないから急に仕事になる事もあるんだろうな。
でもだからこそ突発的な事でもないのに私の為にこんな時間からお仕事を入れさせてしまった事を申し訳なく思った。
朝陽には今日も残業で遅くなるとメールを送ってある。
最近は連絡が取れないと朝陽からの連絡が凄く、この間は着信履歴が朝陽の名前で全て埋まっていた。
嫌な気持ちになるわけではないけど、嬉しいわけでもない。
「大野さん」
さしている傘を少し上にずらし前を見ると、警察署の入り口に笠原さんが立っていた。
パンツスーツを着ていてもよくわかる。
引き締まった魅力的な体のラインが。
私は足早に笠原さんの元へと足を進めた。
「こんな時間からすみません」
「気にしないで下さい。私たちの仕事は時間はあるようで無いようなものですから」
いつ事件やトラブルが発生するかも分からないから急に仕事になる事もあるんだろうな。
でもだからこそ突発的な事でもないのに私の為にこんな時間からお仕事を入れさせてしまった事を申し訳なく思った。