愛を餌に罪は育つ
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二度目の警察署。
今日も笠原さんは入り口で私が来るのを待っていてくれていた。
今回も前回と同じ部屋へ通され、部屋の中に入ると既に山田さんが椅子に腰掛けていた。
「こんばんは」
『どうも、お忙しいだろうにお呼び立てしてすんません』
「いえ、私がお願いした事ですから」
笠原さんからの電話で何か気になる点が見付かったのかもしれないとは思っていた。
だけど山田さんも居るという事は重要な何かが書かれていたのかもしれない。
椅子に腰かけると、四十六インチ程の大きさのディスプレイに映っているカーソルが動き出した。
どうやら笠原さんが操作しているノートPCと繋がっているようだ。
そのノートPCには私のUSBメモリが差し込まれていた。
「申し訳ありません、日記の中身を先に見させて頂きました」
「あっいえ――大丈夫です。私の日記ですけど、覚えてないので今の私にとっては他人の日記と同じですから」
『それがそうも言ってられんかもしれんのですよ』
「えっ――?」
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二度目の警察署。
今日も笠原さんは入り口で私が来るのを待っていてくれていた。
今回も前回と同じ部屋へ通され、部屋の中に入ると既に山田さんが椅子に腰掛けていた。
「こんばんは」
『どうも、お忙しいだろうにお呼び立てしてすんません』
「いえ、私がお願いした事ですから」
笠原さんからの電話で何か気になる点が見付かったのかもしれないとは思っていた。
だけど山田さんも居るという事は重要な何かが書かれていたのかもしれない。
椅子に腰かけると、四十六インチ程の大きさのディスプレイに映っているカーソルが動き出した。
どうやら笠原さんが操作しているノートPCと繋がっているようだ。
そのノートPCには私のUSBメモリが差し込まれていた。
「申し訳ありません、日記の中身を先に見させて頂きました」
「あっいえ――大丈夫です。私の日記ですけど、覚えてないので今の私にとっては他人の日記と同じですから」
『それがそうも言ってられんかもしれんのですよ』
「えっ――?」