愛を餌に罪は育つ
「梓はさ、今付き合ってる人とかいるの?」
「今はいないよ」
いないって事は翔太君にもチャンスがあるって事だよね。
翔太君は優しいしいい人だし、頑張ってほしいなって思う。
ちょっと変わってるけど、そういうところも面白くていいんじゃないかなって思うし。
「何企んでんのよ」
「へっ!?」
「よからぬ事を考えてる顔してた」
「よ、よからぬ事じゃないよ!!みんなで朝まで騒いだら楽しいだろうなぁーって思ってただけ!!」
梓にわざとらしく疑わしげな表情を向けられ、私もわざとらしく顔を背けた。
突然梓のクスクス笑っている声が聞こえてきて、チラッと目を向けると梓はコーヒーカップを二つ持って部屋から出て行ってしまった。
助かった――翔太君が梓に気があるかもぉなんて、私の口から言うことじゃないよね。
なんだか体の力が一気に抜けてしまい、そのまま肌触りのいいカーペットに倒れこむようにゆっくりと仰向けに寝転がった。
本当に気持ちよくて腕を上下にワサワサ動かしていると、すぐ横にあるベッドの下に入ってしまっていた右手の指先に何かが当たった感触がした。
何だろう?
ベッドの下を覗き込むと小さな箱があり、手が当たった衝撃で倒れて蓋が外れてしまっていた。
「今はいないよ」
いないって事は翔太君にもチャンスがあるって事だよね。
翔太君は優しいしいい人だし、頑張ってほしいなって思う。
ちょっと変わってるけど、そういうところも面白くていいんじゃないかなって思うし。
「何企んでんのよ」
「へっ!?」
「よからぬ事を考えてる顔してた」
「よ、よからぬ事じゃないよ!!みんなで朝まで騒いだら楽しいだろうなぁーって思ってただけ!!」
梓にわざとらしく疑わしげな表情を向けられ、私もわざとらしく顔を背けた。
突然梓のクスクス笑っている声が聞こえてきて、チラッと目を向けると梓はコーヒーカップを二つ持って部屋から出て行ってしまった。
助かった――翔太君が梓に気があるかもぉなんて、私の口から言うことじゃないよね。
なんだか体の力が一気に抜けてしまい、そのまま肌触りのいいカーペットに倒れこむようにゆっくりと仰向けに寝転がった。
本当に気持ちよくて腕を上下にワサワサ動かしていると、すぐ横にあるベッドの下に入ってしまっていた右手の指先に何かが当たった感触がした。
何だろう?
ベッドの下を覗き込むと小さな箱があり、手が当たった衝撃で倒れて蓋が外れてしまっていた。