愛を餌に罪は育つ
部屋は白を基調にデザインされていて、所々に真っ赤な薔薇のブリザーブドフラワーが飾られていて、女性なら誰もが喜びそうな造りだと思った。
ビジネスホテルに泊まろうとしていた私には贅沢過ぎる程の部屋だ。
お風呂も広くて西洋風の造りになっていて、まるで日本じゃないみたいだ。
『この部屋でいいのか?もし気に入らないなら変えてもらうが、どうする?』
「いいも何も、凄く素敵なお部屋で私には勿体ないくらいです。秋さん、ありがとうございます」
夜景も綺麗で窓越しに外を眺めていると、スーツのズボンに手を入れた秋さんが隣に立った。
顔を横に向け秋さんの顔を見上げると、目が合い私は微笑んだ。
『煙草を吸ってもいいかな?』
「どうぞお気になさらず吸って下さい」
秋さんはズボンのポケットから煙草とジッポライターを取り出すと、手慣れた手付きで煙草に火をつけた。
目を細め外を眺めながら煙草の煙を吐き出す姿は見とれてしまうほど格好よかった。
私の視線に気付いた秋さんは私の目を捉えるなり笑顔をくれた。
仕事の時には決して見せる事のない笑顔を。
ビジネスホテルに泊まろうとしていた私には贅沢過ぎる程の部屋だ。
お風呂も広くて西洋風の造りになっていて、まるで日本じゃないみたいだ。
『この部屋でいいのか?もし気に入らないなら変えてもらうが、どうする?』
「いいも何も、凄く素敵なお部屋で私には勿体ないくらいです。秋さん、ありがとうございます」
夜景も綺麗で窓越しに外を眺めていると、スーツのズボンに手を入れた秋さんが隣に立った。
顔を横に向け秋さんの顔を見上げると、目が合い私は微笑んだ。
『煙草を吸ってもいいかな?』
「どうぞお気になさらず吸って下さい」
秋さんはズボンのポケットから煙草とジッポライターを取り出すと、手慣れた手付きで煙草に火をつけた。
目を細め外を眺めながら煙草の煙を吐き出す姿は見とれてしまうほど格好よかった。
私の視線に気付いた秋さんは私の目を捉えるなり笑顔をくれた。
仕事の時には決して見せる事のない笑顔を。