愛を餌に罪は育つ
『連絡先教えてないって事は、もしかして別々に住んでるの?』
遠慮がちに聞いてくる翔太君に思わず苦笑いになってしまう。
「うん、別々に住んでるよ」
『そっか、分かった。朝陽から連絡が来ても知らないふりするよ』
「ごめんね、変な事お願いして」
『気にしなくていいよ。それより、一人暮らしだと寂しいだろ?そういう時は連絡してくれればいくらでも付き合うよ』
元々は朝陽の友達なのに、そう言ってもらえて嬉しかった。
それに気をつかってくれているのか、深く聞いてこようとはしない。
本当、翔太君は優しい。
お礼を言おうと口を開いたが、私よりも先に秋さんが言葉を発した。
『それなら心配はいらない』
『え?』
『美咲には俺が付いているからな』
「『――えぇぇぇぇぇぇ!?』」
まさかこのタイミングで秋さんがそんな事を言うとは思っていなくて、一瞬にして私の顔は熱を帯びた。
恥ずかしくて目の前のお酒をカブ飲みしていたら、秋さんのクスクス笑う声が聞こえてきた。
私一人で慌てて恥ずかしがって、秋さんは余裕な顔をしている事がちょっとだけ悔しかった。
いつか私だって秋さんの事慌てさせてやるんだから。
遠慮がちに聞いてくる翔太君に思わず苦笑いになってしまう。
「うん、別々に住んでるよ」
『そっか、分かった。朝陽から連絡が来ても知らないふりするよ』
「ごめんね、変な事お願いして」
『気にしなくていいよ。それより、一人暮らしだと寂しいだろ?そういう時は連絡してくれればいくらでも付き合うよ』
元々は朝陽の友達なのに、そう言ってもらえて嬉しかった。
それに気をつかってくれているのか、深く聞いてこようとはしない。
本当、翔太君は優しい。
お礼を言おうと口を開いたが、私よりも先に秋さんが言葉を発した。
『それなら心配はいらない』
『え?』
『美咲には俺が付いているからな』
「『――えぇぇぇぇぇぇ!?』」
まさかこのタイミングで秋さんがそんな事を言うとは思っていなくて、一瞬にして私の顔は熱を帯びた。
恥ずかしくて目の前のお酒をカブ飲みしていたら、秋さんのクスクス笑う声が聞こえてきた。
私一人で慌てて恥ずかしがって、秋さんは余裕な顔をしている事がちょっとだけ悔しかった。
いつか私だって秋さんの事慌てさせてやるんだから。