愛を餌に罪は育つ
【第三章】
見詰める先
目を覚ますと直ぐ目の前には気持ち良さそうに眠っている秋の顔があった。
一つのベッドに入り、腕枕をして私を抱き枕の様に抱いて眠る秋。
目覚めて一番に愛しい秋の顔を見るとまだ夢の中にいるような気がする。
ホテル生活はあっという間に終わってしまい、今は秋のマンションで一緒に生活している。
幸せだけど、幸せを感じれば感じるほど秋と一緒にいる事が怖くなる。
まだストーカーの事も話せていないせいか、秋と一緒に居ていいんだろうかという迷いもあった。
私は秋を起こさないようそっと体を離し静かにベッドから下りた。
洗面所で顔を洗い朝食作りに取り掛かる。
今日は和食にしよう。
ずっと洋食ばかりで和食は久しく口にしていないような気がする。
日本人だからか和食がたまに恋しくなるんだよね。
未だ記憶の戻らない私は今まで自分がどういった朝食を食べていたのかも分からない。
だから所謂お袋の味というのも全く分からない。
美味しい物をたくさん食べて舌がこえている秋にとって私の料理の味は良くて普通だと思う。
それでも秋は美味しいと頬を緩め、残すことなく食べてくれる。
自覚なしに私を甘やかす秋に、私は呆れたふりをして甘えている。
一つのベッドに入り、腕枕をして私を抱き枕の様に抱いて眠る秋。
目覚めて一番に愛しい秋の顔を見るとまだ夢の中にいるような気がする。
ホテル生活はあっという間に終わってしまい、今は秋のマンションで一緒に生活している。
幸せだけど、幸せを感じれば感じるほど秋と一緒にいる事が怖くなる。
まだストーカーの事も話せていないせいか、秋と一緒に居ていいんだろうかという迷いもあった。
私は秋を起こさないようそっと体を離し静かにベッドから下りた。
洗面所で顔を洗い朝食作りに取り掛かる。
今日は和食にしよう。
ずっと洋食ばかりで和食は久しく口にしていないような気がする。
日本人だからか和食がたまに恋しくなるんだよね。
未だ記憶の戻らない私は今まで自分がどういった朝食を食べていたのかも分からない。
だから所謂お袋の味というのも全く分からない。
美味しい物をたくさん食べて舌がこえている秋にとって私の料理の味は良くて普通だと思う。
それでも秋は美味しいと頬を緩め、残すことなく食べてくれる。
自覚なしに私を甘やかす秋に、私は呆れたふりをして甘えている。