愛を餌に罪は育つ
床に座り込み、梓の体を揺するが何の反応も返ってこない。
ガスが洩れてることに気付かず眠ってしまったのか、それとも気分が悪くてその前に意識を失ってしまったのかは分からなかった。
原因は分からないけど、嘔吐してしまったようでカーペットは汚れていた。
『美咲ちゃんッッ!!』
「翔太君ッッどうしようッッ!!梓がッッ!!」
駆けつけてくれた翔太君は私の横に腰を下ろし、梓を見て酷く動揺していた。
私も同じ。
動揺しているせいか、どうすればいいのか何からすればいいのか判断がつかなかった。
『俺救急車呼ぶから美咲ちゃんは部屋の換気とガスの元栓閉めて!!』
「わ、分かった!!」
翔太君が電話を掛けてくれている間に、私は急いで部屋の窓を開けガスの元栓を震える手で閉めた。
『美咲ちゃん一旦部屋を出ようッッ』
「う、うん!!」
翔太君に抱きかかえられた梓の腕と足はだらしなくぶら下がっていて、その姿に涙が出そうだった。
部屋の外に出て光に当たった梓の顔は青白くて、私の中の不安が大きく膨れ上がった。
どうしてこんな事に――。
ガスが洩れてることに気付かず眠ってしまったのか、それとも気分が悪くてその前に意識を失ってしまったのかは分からなかった。
原因は分からないけど、嘔吐してしまったようでカーペットは汚れていた。
『美咲ちゃんッッ!!』
「翔太君ッッどうしようッッ!!梓がッッ!!」
駆けつけてくれた翔太君は私の横に腰を下ろし、梓を見て酷く動揺していた。
私も同じ。
動揺しているせいか、どうすればいいのか何からすればいいのか判断がつかなかった。
『俺救急車呼ぶから美咲ちゃんは部屋の換気とガスの元栓閉めて!!』
「わ、分かった!!」
翔太君が電話を掛けてくれている間に、私は急いで部屋の窓を開けガスの元栓を震える手で閉めた。
『美咲ちゃん一旦部屋を出ようッッ』
「う、うん!!」
翔太君に抱きかかえられた梓の腕と足はだらしなくぶら下がっていて、その姿に涙が出そうだった。
部屋の外に出て光に当たった梓の顔は青白くて、私の中の不安が大きく膨れ上がった。
どうしてこんな事に――。