愛を餌に罪は育つ
今日の仕事はとっくに片付き、定時も過ぎているためいつ帰ってもいい状態だった。
定時の少し前に外出している秋が帰ってくる予定だったのに、予定が長引いているのかまだ帰ってこない。
明日の朝使う資料直接渡したかったのにな。
しょうがない。
「机の上に置いて帰ろう」
秋の机の上はいつも綺麗。
無駄なものが一切置かれていない。
私の机の上とは大違い。
私の場合、今や気づけば社内の人から貰ったお土産やら何やらの置物や飾りが机に並んでいた。
持って帰って飾るのも微妙だし捨てるのも申し訳ないしで、職場の机の上にたどり着いてしまった。
資料をメモと一緒に机の上に置き、ドアの方に体を向けるとドアが開き秋が入ってきた。
お互い驚いた顔をして、でも直ぐに笑い合った。
『まだ居たのか』
「はい、でももう帰るところです。明日の資料を机上に置いておりますので、お時間のある時にお目通しお願い致します」
もう仕事モードをオフにしていたから、咄嗟に出る馬鹿丁寧な敬語が何だか気持ち悪かった。
定時の少し前に外出している秋が帰ってくる予定だったのに、予定が長引いているのかまだ帰ってこない。
明日の朝使う資料直接渡したかったのにな。
しょうがない。
「机の上に置いて帰ろう」
秋の机の上はいつも綺麗。
無駄なものが一切置かれていない。
私の机の上とは大違い。
私の場合、今や気づけば社内の人から貰ったお土産やら何やらの置物や飾りが机に並んでいた。
持って帰って飾るのも微妙だし捨てるのも申し訳ないしで、職場の机の上にたどり着いてしまった。
資料をメモと一緒に机の上に置き、ドアの方に体を向けるとドアが開き秋が入ってきた。
お互い驚いた顔をして、でも直ぐに笑い合った。
『まだ居たのか』
「はい、でももう帰るところです。明日の資料を机上に置いておりますので、お時間のある時にお目通しお願い致します」
もう仕事モードをオフにしていたから、咄嗟に出る馬鹿丁寧な敬語が何だか気持ち悪かった。