愛を餌に罪は育つ
梓が手に持っている箱に視線を向けると、思い出したように梓が喋り始めた。
「お客さんからお菓子貰ったからどうかなぁと思って持ってきたんだ。甘いもの好きだよね?」
「うん、大好き。いいの?私まで貰っちゃって」
「沢山貰ったし、他の秘書の方にも持っていったから気にしなくていいよ。好きなの選んで」
「ありがとう」
箱を開けるとマフィンやクッキー、マドレーヌなどが入っていてどれも美味しそうだった。
こんなに種類があると悩むな――。
食い入る様にお菓子を見ていると、梓の笑い声が聞こえてきた。
「そんなに真剣な顔でお菓子選んでるの美咲だけだよ」
「えっそうなの!?なんか恥ずかしい――」
「しょうがない、特別に二つ選ばせてあげる~」
「いいの!?」
「いいよ、本当に美咲は可愛いね」
そう言ってくれる梓に苦笑いで返し、私は遠慮なくお菓子を二つ選んだ。
もうすぐ三時だし、その時に食べよう。
二段目の抽斗のお菓子箱に入れ、また梓にお礼を言った。
「お客さんからお菓子貰ったからどうかなぁと思って持ってきたんだ。甘いもの好きだよね?」
「うん、大好き。いいの?私まで貰っちゃって」
「沢山貰ったし、他の秘書の方にも持っていったから気にしなくていいよ。好きなの選んで」
「ありがとう」
箱を開けるとマフィンやクッキー、マドレーヌなどが入っていてどれも美味しそうだった。
こんなに種類があると悩むな――。
食い入る様にお菓子を見ていると、梓の笑い声が聞こえてきた。
「そんなに真剣な顔でお菓子選んでるの美咲だけだよ」
「えっそうなの!?なんか恥ずかしい――」
「しょうがない、特別に二つ選ばせてあげる~」
「いいの!?」
「いいよ、本当に美咲は可愛いね」
そう言ってくれる梓に苦笑いで返し、私は遠慮なくお菓子を二つ選んだ。
もうすぐ三時だし、その時に食べよう。
二段目の抽斗のお菓子箱に入れ、また梓にお礼を言った。