愛を餌に罪は育つ
待ちに待った六時になり、来客中で席を外している副社長の机上にお先に失礼致しますというメモを残し、早々に秘書室を後にした。
今日は久しぶりにお洒落をしたかもしれない。
いつもは朝起きた時の気分でその日の服装を決めている。
だけど楽しみ過ぎて昨夜、今日着る洋服を悩みに悩んで決めた。
そんな私の姿を見て朝陽は可笑しそうに笑っていた。
「遅くなってごめん」
「私も今着いたところ。副社長は大丈夫?」
「うん、いなかったからメモを残したから大丈夫」
「そっか、じゃあ行こっか」
受付ロビーのソファーから立ち上がった梓と並んで出入口へと向かった。
隣を歩く梓は私と同じくらいの背丈で背が低い方ではないのに、何故か小動物のような可愛らしさがある。
愛嬌があって守ってあげたくなる様な笑顔は彼女の最大の武器だと思う。
今日は久しぶりにお洒落をしたかもしれない。
いつもは朝起きた時の気分でその日の服装を決めている。
だけど楽しみ過ぎて昨夜、今日着る洋服を悩みに悩んで決めた。
そんな私の姿を見て朝陽は可笑しそうに笑っていた。
「遅くなってごめん」
「私も今着いたところ。副社長は大丈夫?」
「うん、いなかったからメモを残したから大丈夫」
「そっか、じゃあ行こっか」
受付ロビーのソファーから立ち上がった梓と並んで出入口へと向かった。
隣を歩く梓は私と同じくらいの背丈で背が低い方ではないのに、何故か小動物のような可愛らしさがある。
愛嬌があって守ってあげたくなる様な笑顔は彼女の最大の武器だと思う。