愛を餌に罪は育つ
お酒を飲んでいた翔太君がハッとした顔をして慌てて腕時計を見始めた。
何か予定を忘れてたのかな?
『美咲ちゃん!!今日朝陽は!?』
「朝陽?多分家にいると思うよ」
『あいつの事だから言えなかったんだろうな』
翔太君の言っている意味が分からない。
何の話をしてるんだろう。
『あいつ今日誕生日』
「えっ!?」
携帯をみると後数時間で日付が変わりそうな時間になっていた。
「帰って一緒にいてあげなよ!!」
「でも――」
『梓ちゃんさえ良ければ俺たちと一緒に飲まない?それなら美咲ちゃんも安心して帰れるだろ?』
「私宮沢さんたちのところに少しお邪魔させてもらうから、美咲は気にせず行って。今度また飲みに行こう」
嫌な顔一つせずに笑ってそう言ってくれる梓。
翔太君の顔を見ると優しい目を向けられた。
「梓、翔太君ありがとう。今度絶対埋め合わせするね!!」
私はスプリングコートを羽織りバッグを肩からかけ急いでお店を後にした。
今から帰っても日付が変わる時間ギリギリかもしれない。
それでもいい、例えそれが一分でも三十秒でもいいから今日中にお誕生日おめでとうって言いたい。
その想いが何なのかはまだよく分からないけれど、とにかく今は伝えたいという気持ちでいっぱいだった。
何か予定を忘れてたのかな?
『美咲ちゃん!!今日朝陽は!?』
「朝陽?多分家にいると思うよ」
『あいつの事だから言えなかったんだろうな』
翔太君の言っている意味が分からない。
何の話をしてるんだろう。
『あいつ今日誕生日』
「えっ!?」
携帯をみると後数時間で日付が変わりそうな時間になっていた。
「帰って一緒にいてあげなよ!!」
「でも――」
『梓ちゃんさえ良ければ俺たちと一緒に飲まない?それなら美咲ちゃんも安心して帰れるだろ?』
「私宮沢さんたちのところに少しお邪魔させてもらうから、美咲は気にせず行って。今度また飲みに行こう」
嫌な顔一つせずに笑ってそう言ってくれる梓。
翔太君の顔を見ると優しい目を向けられた。
「梓、翔太君ありがとう。今度絶対埋め合わせするね!!」
私はスプリングコートを羽織りバッグを肩からかけ急いでお店を後にした。
今から帰っても日付が変わる時間ギリギリかもしれない。
それでもいい、例えそれが一分でも三十秒でもいいから今日中にお誕生日おめでとうって言いたい。
その想いが何なのかはまだよく分からないけれど、とにかく今は伝えたいという気持ちでいっぱいだった。