愛を餌に罪は育つ
キッチンに走って必要な食器を取りに行き、急いで買ってきた物を並べた。
『ショートケーキにシャンパン?』
「朝陽っ!!お誕生日おめでとうっっ!!」
言い終わると同時に日付が変わり、ギリギリにはなってしまったがその日中に言えた事にホッと胸を撫で下ろした。
肝心の朝陽はポカンとした顔をしている。
その顔があまりにも可愛くてつい笑ってしまった。
『誕生日――そっか、誕生日――――』
「朝陽?」
『すっかり忘れてた』
そうだよね。
私のために色々してくれてたくさん面倒もかけてしまった。
朝陽は自分の事よりもいつも私を優先してくれる。
『美咲、ありがとう』
「ううん、こんな物しか準備できなくてごめんね」
『そんな事ないよ。凄く嬉しい』
慌ててコンビニで買った苺のショートケーキと安物のシャンパンを挟んで私たちは笑い合った。
こんな事しかできなかったのに朝陽は本当に嬉しそうに笑ってくれる。
足をくじいても走るのを止めずに帰ってきてよかった。
朝陽の誕生日を教えてくれた翔太君、そして早く帰った方がいいと言ってくれた梓、私は二人に改めて感謝した。
『ショートケーキにシャンパン?』
「朝陽っ!!お誕生日おめでとうっっ!!」
言い終わると同時に日付が変わり、ギリギリにはなってしまったがその日中に言えた事にホッと胸を撫で下ろした。
肝心の朝陽はポカンとした顔をしている。
その顔があまりにも可愛くてつい笑ってしまった。
『誕生日――そっか、誕生日――――』
「朝陽?」
『すっかり忘れてた』
そうだよね。
私のために色々してくれてたくさん面倒もかけてしまった。
朝陽は自分の事よりもいつも私を優先してくれる。
『美咲、ありがとう』
「ううん、こんな物しか準備できなくてごめんね」
『そんな事ないよ。凄く嬉しい』
慌ててコンビニで買った苺のショートケーキと安物のシャンパンを挟んで私たちは笑い合った。
こんな事しかできなかったのに朝陽は本当に嬉しそうに笑ってくれる。
足をくじいても走るのを止めずに帰ってきてよかった。
朝陽の誕生日を教えてくれた翔太君、そして早く帰った方がいいと言ってくれた梓、私は二人に改めて感謝した。