愛を餌に罪は育つ
一瞬二人の間に沈黙が流れた。
――――一週間?
「それは朝陽が悪い!!怒られて当然でしょ!!」
『本当ごめん!!今でも無くしたことは反省してるよ!!』
朝陽がなくしてつけなくなったから私もつけるのを止めたのかな?
まぁ、ペアリングなのに片方だけつけててもって感じだよね。
腕を組みながらそんな事を考えていると、朝陽がチラチラと私の顔色を伺っていたので、私はわざと不機嫌そうな素振りをして見せた。
そっと朝陽の顔を盗み見ると、今にも泣きそうな顔をしていた為、私は我慢できずに噴出して笑ってしまった。
『からかってたの!?本気で落ち込んでたのに酷いよッッ』
「ご、ごめん!!だってあんまりにも朝陽が可愛いからつい」
両手で口元を覆い笑いを一生懸命堪えていると、私の手の甲に朝陽の手が重なった。
そして朝陽は優しく微笑むと、私の手をそっと退けて触れるだけのキスをした。
『ごめん――約束破って――あまりにも無防備で可愛い顔して笑ってるからキスしたくなった』
「かわッッ――い、い!?」
『お願いだからもう少し自覚を持ってほしいよ』
そんな事言われても何をどう自覚を持てと!?
記憶のない私にとってはファーストキスの様な感覚で、酷く胸が騒がしかった。
その様子が伝わったのか、朝陽は笑っていた。
凄く嬉しそうな顔をして。
――――一週間?
「それは朝陽が悪い!!怒られて当然でしょ!!」
『本当ごめん!!今でも無くしたことは反省してるよ!!』
朝陽がなくしてつけなくなったから私もつけるのを止めたのかな?
まぁ、ペアリングなのに片方だけつけててもって感じだよね。
腕を組みながらそんな事を考えていると、朝陽がチラチラと私の顔色を伺っていたので、私はわざと不機嫌そうな素振りをして見せた。
そっと朝陽の顔を盗み見ると、今にも泣きそうな顔をしていた為、私は我慢できずに噴出して笑ってしまった。
『からかってたの!?本気で落ち込んでたのに酷いよッッ』
「ご、ごめん!!だってあんまりにも朝陽が可愛いからつい」
両手で口元を覆い笑いを一生懸命堪えていると、私の手の甲に朝陽の手が重なった。
そして朝陽は優しく微笑むと、私の手をそっと退けて触れるだけのキスをした。
『ごめん――約束破って――あまりにも無防備で可愛い顔して笑ってるからキスしたくなった』
「かわッッ――い、い!?」
『お願いだからもう少し自覚を持ってほしいよ』
そんな事言われても何をどう自覚を持てと!?
記憶のない私にとってはファーストキスの様な感覚で、酷く胸が騒がしかった。
その様子が伝わったのか、朝陽は笑っていた。
凄く嬉しそうな顔をして。