10年越しの恋
お寿司!という私のリクエストに、回っていないのに回る値段で食べられるので有名なお店に連れて来てくれた。
「やっぱりいいね、日本食」
久しぶりの生ビールに頬を赤くしながらおつまみとして注文した鯛のアラ炊きを食べる。
骨が苦手な私の為に、食べやすい身だけをお皿に入れてくれる。こんな優しさにいつも年上な自分を忘れた。
「瀬名、焼けたね! 楽しかった?」
「うん、すっごい勉強になったよ。手紙に書いたけど未来ちゃんのことも…… まあちゃんは? 浮気とかしてない?」何気なく尋ねた。
「するわけないよ! 瀬名が一番分かってるでしょ」
優しく髪をクシャっと撫でる。1ヶ月振りの再会に話は尽きなかった。
店を出ようと立ち上がると思ったよりもふらふらする。そんな私の手を雅紀が優しく支えてくれた。
「なんか酔ったみたい!」
「楽しそうだね、俺に会えてそんなにうれしい?」
「うん! だって会いたかったんだもん……」
「おー 珍しく素直な瀬名ちゃん?」
「そうだよ、今日はまだ帰りたくないの。やっと会えたのに……。もっと一緒にいてくれる?」
「もちろん!」
「疲れたでしょ? ゆっくり疲れを取っておいで」
そんな言葉にバスルームへと向かった。
久しぶりにゆったりと浸かる。体を沈めながら、帰ってきたんだ……。 ほっとする。
お湯を跳ね上げながら日本を感じた。
さっぱりしてドアを開けると、雅紀はコンビニで仕入れたビールを片手にTVを見ていた。
バスローブ姿のままソファーの空いた場所に座る。
「はぁー 気持ちよかった」雅紀の膝の上に伸びをしながらどさくさに膝枕。
「疲れは取れた?」
そっと髪を撫でてくれる。暖かい掌が心地いい。
「瀬名、1ヵ月も会えなかった上にそんな無防備な姿。俺どうしたらいいの?」
視線の先、微妙にはだけた胸に気づいた。
慌てて直そうとするとそんな両手を覆いかぶさるように押さえ、甘いキス。
唇を離すと、曇りのない綺麗な目をした雅紀がいる。
「会いたかった」
細く締まった筋肉質の両腕で抱きあげベットまで運んでくれる。
いつもより強く優しく触れる手、肌の感触に雅紀の存在を強く感じそのまま眠りについた。
「やっぱりいいね、日本食」
久しぶりの生ビールに頬を赤くしながらおつまみとして注文した鯛のアラ炊きを食べる。
骨が苦手な私の為に、食べやすい身だけをお皿に入れてくれる。こんな優しさにいつも年上な自分を忘れた。
「瀬名、焼けたね! 楽しかった?」
「うん、すっごい勉強になったよ。手紙に書いたけど未来ちゃんのことも…… まあちゃんは? 浮気とかしてない?」何気なく尋ねた。
「するわけないよ! 瀬名が一番分かってるでしょ」
優しく髪をクシャっと撫でる。1ヶ月振りの再会に話は尽きなかった。
店を出ようと立ち上がると思ったよりもふらふらする。そんな私の手を雅紀が優しく支えてくれた。
「なんか酔ったみたい!」
「楽しそうだね、俺に会えてそんなにうれしい?」
「うん! だって会いたかったんだもん……」
「おー 珍しく素直な瀬名ちゃん?」
「そうだよ、今日はまだ帰りたくないの。やっと会えたのに……。もっと一緒にいてくれる?」
「もちろん!」
「疲れたでしょ? ゆっくり疲れを取っておいで」
そんな言葉にバスルームへと向かった。
久しぶりにゆったりと浸かる。体を沈めながら、帰ってきたんだ……。 ほっとする。
お湯を跳ね上げながら日本を感じた。
さっぱりしてドアを開けると、雅紀はコンビニで仕入れたビールを片手にTVを見ていた。
バスローブ姿のままソファーの空いた場所に座る。
「はぁー 気持ちよかった」雅紀の膝の上に伸びをしながらどさくさに膝枕。
「疲れは取れた?」
そっと髪を撫でてくれる。暖かい掌が心地いい。
「瀬名、1ヵ月も会えなかった上にそんな無防備な姿。俺どうしたらいいの?」
視線の先、微妙にはだけた胸に気づいた。
慌てて直そうとするとそんな両手を覆いかぶさるように押さえ、甘いキス。
唇を離すと、曇りのない綺麗な目をした雅紀がいる。
「会いたかった」
細く締まった筋肉質の両腕で抱きあげベットまで運んでくれる。
いつもより強く優しく触れる手、肌の感触に雅紀の存在を強く感じそのまま眠りについた。