10年越しの恋
提出まであと1週間。
さやもまさよも、3人とも苦しんでいた。
♪プルルルル♪ 着信:まさよ
「瀬名ー 起きてる?」
「うぅーん もうダメです…。4日連続、2時間睡眠」
「今日、昼間めげて寝ちゃって元気だから起こしてあげるよ」
「ほんと!! じゃあ2時間後、AM6時」
もう話している時点で寝てしまいそうだった。
「OK」
電話を切ったとたん眠りについた。
夢なんだとわかるぐらい浅い眠りの中、遠くから聞こえてくる声。
顔ははっきりと見えない。
浅い眠りの中で、ぼんやりと夢を見続けた。
♪♪♪ 着信:まさよ
「瀬名! 2時間経ったよ。起きなさーい」
「さっき寝たとこだよ……」
「次、2時間後さやを起こしてあげてね」
そんなリレー電話を繰り返した7日間だった。
完成したのは提出当日。待ち合わせ時間の3時間前だった。
「おはよう」
大学駅前のファーストフード店で会った3人はお互いのクマでパンダ目になった顔に苦笑いするしかないほどひどい。
そのままふらふらと大学への坂道を登り、教務科に提出を済ませた。
ほっとした私たちは喫煙所で煙草に火をつける。
「終わったね……」
「これで本当に4年間が終わるんだね」
誰ともなくほっと煙を吐き出した。
本当に想像を絶するラスト2週間だった。
でも、サボり続けた大学生活に何かを残せた気がした。
「では! 約束の打ち上げいっちゃいますか?」
あまりに寝不足でナチュラルハイだ。
『行っちゃいましょう!』
妙なテンションのままカラオケへと向かった。
さやもまさよも、3人とも苦しんでいた。
♪プルルルル♪ 着信:まさよ
「瀬名ー 起きてる?」
「うぅーん もうダメです…。4日連続、2時間睡眠」
「今日、昼間めげて寝ちゃって元気だから起こしてあげるよ」
「ほんと!! じゃあ2時間後、AM6時」
もう話している時点で寝てしまいそうだった。
「OK」
電話を切ったとたん眠りについた。
夢なんだとわかるぐらい浅い眠りの中、遠くから聞こえてくる声。
顔ははっきりと見えない。
浅い眠りの中で、ぼんやりと夢を見続けた。
♪♪♪ 着信:まさよ
「瀬名! 2時間経ったよ。起きなさーい」
「さっき寝たとこだよ……」
「次、2時間後さやを起こしてあげてね」
そんなリレー電話を繰り返した7日間だった。
完成したのは提出当日。待ち合わせ時間の3時間前だった。
「おはよう」
大学駅前のファーストフード店で会った3人はお互いのクマでパンダ目になった顔に苦笑いするしかないほどひどい。
そのままふらふらと大学への坂道を登り、教務科に提出を済ませた。
ほっとした私たちは喫煙所で煙草に火をつける。
「終わったね……」
「これで本当に4年間が終わるんだね」
誰ともなくほっと煙を吐き出した。
本当に想像を絶するラスト2週間だった。
でも、サボり続けた大学生活に何かを残せた気がした。
「では! 約束の打ち上げいっちゃいますか?」
あまりに寝不足でナチュラルハイだ。
『行っちゃいましょう!』
妙なテンションのままカラオケへと向かった。