10年越しの恋
最後の楽園
勢いで決定した沖縄行き。
今までもスノボや温泉なんかへは何度も出かけたけどグループでのことが多かったし、初めての二人で出かける少し長めの旅行にドキドキした。
出発当日はあいにくの曇り空、でも目的地の石垣島は晴れているという天気予報を信じて空港へと向かう。
平日の空港は出張へ向かうスーツ姿のビジネスマンが目立ち、旅行者用の受付カウンターは閑散としていた。
「まあちゃん、お待たせ」
「おー、予定より早く着いたからチケット交換しておいた」
「サンキュー!」
「ほら、荷物かして」
浮足立つ私の荷物を受け取ると、空いた手をつないで搭乗口へと向かった。
沖縄本島ではなく、それよりまだ南の石垣島へ向かう飛行機は思ったより小さい。
搭乗も通常のタラップを通るのではなく、直接滑走路へとバスで向かい乗り込む。
旅行へと弾む気持ちとは裏腹に青ざめる顔。
「大丈夫?」
「怖い……」
そんな私を乗せた飛行機はすでに夏を迎えた南の島へと飛び立った。
今までもスノボや温泉なんかへは何度も出かけたけどグループでのことが多かったし、初めての二人で出かける少し長めの旅行にドキドキした。
出発当日はあいにくの曇り空、でも目的地の石垣島は晴れているという天気予報を信じて空港へと向かう。
平日の空港は出張へ向かうスーツ姿のビジネスマンが目立ち、旅行者用の受付カウンターは閑散としていた。
「まあちゃん、お待たせ」
「おー、予定より早く着いたからチケット交換しておいた」
「サンキュー!」
「ほら、荷物かして」
浮足立つ私の荷物を受け取ると、空いた手をつないで搭乗口へと向かった。
沖縄本島ではなく、それよりまだ南の石垣島へ向かう飛行機は思ったより小さい。
搭乗も通常のタラップを通るのではなく、直接滑走路へとバスで向かい乗り込む。
旅行へと弾む気持ちとは裏腹に青ざめる顔。
「大丈夫?」
「怖い……」
そんな私を乗せた飛行機はすでに夏を迎えた南の島へと飛び立った。