10年越しの恋
「どうする? どっかに泊ってく?」


「大丈夫、帰る。これ以上迷惑掛けられないから」


「俺だったらいいよ、瀬名と一緒にいたいし」


「逃げてる訳にはいかないから…」


雅紀のいつも揺るがない強さに少しだけ勇気が出た。


「じゃあ俺も思ってること頑張るから、瀬名も話すること! いい?」


「まあちゃんの思ってることって?」


「いいからいいから、約束な」


不安で一杯だったけど雅紀がいてくれれば乗り越えられるって思った。
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