10年越しの恋
「うわぁ 出口混んでるよ」
駐車場まで降りてくるとお盆のお参りを終えた多くの参拝者で車の列が出来ていた。
「お茶でもして時間潰したほうが良さそうだね」
お茶が出来るお店を探して進んだ参道はたくさんの出店と人で賑わい、まるで夏祭りの夜みたいだ。
人ごみをこうして雅紀の手を握って歩くのは久しぶりで少しドキドキする。
「瀬名の大好きないちごあめ売ってるよ」
「食べたい!!!」
「どれがいい?」
「1番大きいの選んでよー」
銀色のトレーの上にいっぱい並ぶ中から二人ではしゃぎながら手にとった赤い飴は甘酸っぱくって幸せな味がした。
そうして露店を楽しんだ後は雅紀が大好きな甘味処でお茶することにした。
甘いものが大好きな雅紀が宇治金時を、私はアイスティーを注文した。
美味しそうに氷を頬張る雅紀を見ていると添えられていたアイスをスプーンですくって口に入れてくれる。
「冷たい」
頭がキーンと痛くなって顔をしかめる姿に爆笑する雅紀を見て、同じように笑った。
「久しぶりに見た気がする。瀬名のそんな笑顔」
「えっ?」
「なあ、もう今日で1年なんだし。瀬名は華ちゃんのことを忘れたほうがいいよ」
急にそんなことを言い出す雅紀の気持ちがわからなかった。
駐車場まで降りてくるとお盆のお参りを終えた多くの参拝者で車の列が出来ていた。
「お茶でもして時間潰したほうが良さそうだね」
お茶が出来るお店を探して進んだ参道はたくさんの出店と人で賑わい、まるで夏祭りの夜みたいだ。
人ごみをこうして雅紀の手を握って歩くのは久しぶりで少しドキドキする。
「瀬名の大好きないちごあめ売ってるよ」
「食べたい!!!」
「どれがいい?」
「1番大きいの選んでよー」
銀色のトレーの上にいっぱい並ぶ中から二人ではしゃぎながら手にとった赤い飴は甘酸っぱくって幸せな味がした。
そうして露店を楽しんだ後は雅紀が大好きな甘味処でお茶することにした。
甘いものが大好きな雅紀が宇治金時を、私はアイスティーを注文した。
美味しそうに氷を頬張る雅紀を見ていると添えられていたアイスをスプーンですくって口に入れてくれる。
「冷たい」
頭がキーンと痛くなって顔をしかめる姿に爆笑する雅紀を見て、同じように笑った。
「久しぶりに見た気がする。瀬名のそんな笑顔」
「えっ?」
「なあ、もう今日で1年なんだし。瀬名は華ちゃんのことを忘れたほうがいいよ」
急にそんなことを言い出す雅紀の気持ちがわからなかった。