10年越しの恋
二人が出会ってもう6年になる。
ケンカをしても毎晩の電話できちんと話し合って翌日には笑って会えるようにしてきた。
だからこそこんなに長い間付き合い続けることが出来ているのだろうと思う。
長くなってくると倦怠期みたいな感じもあって会話こそ減ってきたけれど出会った頃と変わらず大好きだったし、二人でいることが楽しくて仕方がなかった。
でもあの日以来ケンカして言い合ってもお互いに触れることのできないしこりが二人の間に存在するようになった。
それはとても小さくていつも心の奥に隠れているくせに衝撃に弱くて、驚くほどの破壊力を隠し持っていてまるで核爆弾みたいなもの。
私たちはそれに触れないように爆発しないように、いつの間にか心のどこかに時限爆弾を抱えたような危うい関係になっていた。
でも変わらないと信じていたし、雅紀を失いたくなかった。
私は変わらず毎日会社で仕事をこなし雅紀は大学に通った。
いつ崩れてもおかしくない道を雅紀と二人手を取り合って前に進む。
この12月に私は26歳になった。
出席日数に苦労しながらも4月無事4年生に進級できた雅紀。
そして8月10日 華ちゃんの2回目の命日を迎える。
ケンカをしても毎晩の電話できちんと話し合って翌日には笑って会えるようにしてきた。
だからこそこんなに長い間付き合い続けることが出来ているのだろうと思う。
長くなってくると倦怠期みたいな感じもあって会話こそ減ってきたけれど出会った頃と変わらず大好きだったし、二人でいることが楽しくて仕方がなかった。
でもあの日以来ケンカして言い合ってもお互いに触れることのできないしこりが二人の間に存在するようになった。
それはとても小さくていつも心の奥に隠れているくせに衝撃に弱くて、驚くほどの破壊力を隠し持っていてまるで核爆弾みたいなもの。
私たちはそれに触れないように爆発しないように、いつの間にか心のどこかに時限爆弾を抱えたような危うい関係になっていた。
でも変わらないと信じていたし、雅紀を失いたくなかった。
私は変わらず毎日会社で仕事をこなし雅紀は大学に通った。
いつ崩れてもおかしくない道を雅紀と二人手を取り合って前に進む。
この12月に私は26歳になった。
出席日数に苦労しながらも4月無事4年生に進級できた雅紀。
そして8月10日 華ちゃんの2回目の命日を迎える。