10年越しの恋
光
日曜日 ぞくぞくと到着する人で混みあう駅のホーム。
「おかえり」
「……ごめんなさい」
「ほら荷物かして、重いでしょ」
のぞみ120号 博多発 東京行き
電話で伝えてあった。
ホームまで迎えに来てくれた雅紀。
ドアが開く前に姿を確認していた。
でも、雅紀を傷つけた罪悪感で私は彼の顔を見ることができなかった。
「瀬名、そんな顔しないで。ちゃんと話したんでしょ」
「うん、電話でじゃなくてね、会って話さないとそうしないといけないって思ったから」
「瀬名の気持ちはわかったから。でもこれからはお互い隠し事はなし。なんでもちゃんと話そう! 瀬名は嘘が下手だし、考えてることなんでも俺にはわかるからさ」
涙で返事の出来ない私に
雅紀は優しくキスをした。
今日が本当に付き合い始めた日にしよう。
そういって私の手をぎゅっと握りしめた。
「おかえり」
「……ごめんなさい」
「ほら荷物かして、重いでしょ」
のぞみ120号 博多発 東京行き
電話で伝えてあった。
ホームまで迎えに来てくれた雅紀。
ドアが開く前に姿を確認していた。
でも、雅紀を傷つけた罪悪感で私は彼の顔を見ることができなかった。
「瀬名、そんな顔しないで。ちゃんと話したんでしょ」
「うん、電話でじゃなくてね、会って話さないとそうしないといけないって思ったから」
「瀬名の気持ちはわかったから。でもこれからはお互い隠し事はなし。なんでもちゃんと話そう! 瀬名は嘘が下手だし、考えてることなんでも俺にはわかるからさ」
涙で返事の出来ない私に
雅紀は優しくキスをした。
今日が本当に付き合い始めた日にしよう。
そういって私の手をぎゅっと握りしめた。