10年越しの恋
あの日以来、私と雅紀はどんな短い時間でも毎日会って二人で時間を過ごした。

頻繁に、まるで自分の大学かのように遊びに来ていた雅紀は、私の友達とも仲良くなってみんなにかわいがられていた。

「さやさ~ん まさよさ~ん」

「ふふふふ また来てるの? まるでもう大学生やん」

「ほんと、校舎の位置まで把握してるからね」

「今日も4人で飲みに行きません?」

「私はバイトがあるからさや行っといでよ」

「瀬名、お邪魔していいの?」

「よろこんで! っていうか来週大検大丈夫なの?」

「余裕だって言ってるだろ~ 俺天才だから」

この日の夜、あの悪夢のような出来事が起こるなんで
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