10年越しの恋
第4章 走り始めた恋

初めての誕生日

雅紀に出会い、恋をした。

胸がきゅんとする 苦しくなる。

笑顔 照れ笑い ふくれっつら。

涙、嫉妬、不安、痛み、悲しみ。

たくさんの感情を知った。


春 咲き誇る桜。

夏 防波堤で二人で見た朝日。

秋 落ち葉を踏みしめながら歩いたいつもの道。

冬 凛とした冬の空の下 見上げたx'masツリー。

季節がめぐるごとにどんどん好きになった。

何気ない1日が輝いていた。


優しく甘い声。
毎晩の「おやすみ」に安心した。

ごつごつした手。
繋いでいると守られていると実感した。


今でも胸を張って言える。

幸せだった。人生で一番幸せな日々だったと。
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