10年越しの恋
祈り
送ってもらったおかげで早めに着いた私は、予備校近くのファーストフード店で雅紀を待っていた。
「瀬名~ 久しぶり!」
「久しぶり? 今日も勉強がんばった?」
「微妙…」
そういいながらコーヒーを片手に私の前に座った。
「久しぶりって言っても1週間会ってないだけだよ。毎日電話で話してるし」
「1週間も会えなかったんだよ。もう俺なんか勉強が手につかなくって」
「あ~ またそうやって言い訳する。ちゃんと勉強してるの? 2月なんてあっという間だよ」
「分かってるって。今日は久しぶりのデートなんだから固い話は無しにして。どこ行く?」
うれしそうな笑顔の雅紀の笑顔にお説教する気も失せる。
「う~ん、どこでもいいよ」
「じゃあさ、あのステーキ屋さんは? 瀬名が大好きなサラダ食べ放題の」
「いいね~。そうしよっか」
たわいない話をしながら残っていた飲み物を飲み終え、店を出た。
差し出される左手、私たちは手をつなぎ歩く。
いつも雅紀は車道側を歩いた。私を守るように。
「瀬名~ 久しぶり!」
「久しぶり? 今日も勉強がんばった?」
「微妙…」
そういいながらコーヒーを片手に私の前に座った。
「久しぶりって言っても1週間会ってないだけだよ。毎日電話で話してるし」
「1週間も会えなかったんだよ。もう俺なんか勉強が手につかなくって」
「あ~ またそうやって言い訳する。ちゃんと勉強してるの? 2月なんてあっという間だよ」
「分かってるって。今日は久しぶりのデートなんだから固い話は無しにして。どこ行く?」
うれしそうな笑顔の雅紀の笑顔にお説教する気も失せる。
「う~ん、どこでもいいよ」
「じゃあさ、あのステーキ屋さんは? 瀬名が大好きなサラダ食べ放題の」
「いいね~。そうしよっか」
たわいない話をしながら残っていた飲み物を飲み終え、店を出た。
差し出される左手、私たちは手をつなぎ歩く。
いつも雅紀は車道側を歩いた。私を守るように。