10年越しの恋
この日は疲れていたこともあって10時には解散。
みんなと別れゆうと二人になった。
「なんかいい感じだったんじゃない?」
「え?なにが~」
「またまたとぼけたふりしちゃって。あの雅紀くんって子だっけ? 私卓球で同じグループだったんだけど、すごいいい子だったよ~ なにげに気がきくし、バランス感覚がいいっていうのかな? 他人との距離の取り方とか、瀬名が好きなタイプだと思ったよ」
「そうなんだ。でもほら私には浩一がいるし、雅紀くん3つも年下なんだよ~ ありえないでしょ」
そんな風に答えながらも私はどこかぼーっとうわの空だった。
幼い頃から私のことを知るゆうの方が先に微妙な私の気持ちの変化に気付いていたのかもしれない。
この日の出会いが、私の人生を変えるなんてこの時は思いもしなかった。
みんなと別れゆうと二人になった。
「なんかいい感じだったんじゃない?」
「え?なにが~」
「またまたとぼけたふりしちゃって。あの雅紀くんって子だっけ? 私卓球で同じグループだったんだけど、すごいいい子だったよ~ なにげに気がきくし、バランス感覚がいいっていうのかな? 他人との距離の取り方とか、瀬名が好きなタイプだと思ったよ」
「そうなんだ。でもほら私には浩一がいるし、雅紀くん3つも年下なんだよ~ ありえないでしょ」
そんな風に答えながらも私はどこかぼーっとうわの空だった。
幼い頃から私のことを知るゆうの方が先に微妙な私の気持ちの変化に気付いていたのかもしれない。
この日の出会いが、私の人生を変えるなんてこの時は思いもしなかった。