10年越しの恋
第5章 大学3年生
大学3年生

単位もある程度取れ、本格的に専門科目やゼミの履修が始まる。

めんどくさかった基礎語学や体育、一般教養の授業が無くなり時間割が楽になる。

みんな一様に空いた時間をバイトやデートに費やした。

お花見、春とはいえ冷える夜の公園で酔っ払って騒いだ。

海水浴、一つの浮き輪につかまって、時より押し寄せる大きな波にはしゃいだ。

花火大会、満員電車のように混み合う河川敷を浴衣を着て歩いた。

川原でのBBQ、照りつける日差しに真っ赤になった雅紀の顔。

紅葉、鏡のような池に写りこむ真っ赤な紅葉に見とれた。

スノボ、上手くないのに勢いだけで直滑降して転び雪まみれになった。

学生生活を、学生であることを思いっきり楽しんでいた。
< 76 / 327 >

この作品をシェア

pagetop