10年越しの恋
面接当日 教授室の前。
今年建て替えられた校舎のフロアーは新しい建物独特の匂いがする。
緊張しながら順番を待っていると、カバンの中で携帯が震えた。
”瀬名、今日ゼミの面接だよね。大丈夫だから。自分を信じて頑張れ(^O^)/ ”
雅紀からのメール。がんばるよ! そう心の中でつぶやいた。
緊張しながらドアをノックし、中へと入る。
穏やかな、人をリラックスさせる笑顔の持ち主、
佐倉教授だ。
「そこ座って。それで、卒論のテーマは?」
そう言いながら私の提出した志望動機や卒論テーマが記載された紙を手にしながら、ゆっくりとこちらへと振り返る。
私は少し固くなりながらも自分の気持ちを話した。
「どうしてもそのテーマで卒論が書きたいんです」
1週間後 教授室の前に張り出された合格者の名前。
学籍番号1777 岩堀 瀬名
また一歩夢に近づいた。そんな気がした瞬間だった。
今年建て替えられた校舎のフロアーは新しい建物独特の匂いがする。
緊張しながら順番を待っていると、カバンの中で携帯が震えた。
”瀬名、今日ゼミの面接だよね。大丈夫だから。自分を信じて頑張れ(^O^)/ ”
雅紀からのメール。がんばるよ! そう心の中でつぶやいた。
緊張しながらドアをノックし、中へと入る。
穏やかな、人をリラックスさせる笑顔の持ち主、
佐倉教授だ。
「そこ座って。それで、卒論のテーマは?」
そう言いながら私の提出した志望動機や卒論テーマが記載された紙を手にしながら、ゆっくりとこちらへと振り返る。
私は少し固くなりながらも自分の気持ちを話した。
「どうしてもそのテーマで卒論が書きたいんです」
1週間後 教授室の前に張り出された合格者の名前。
学籍番号1777 岩堀 瀬名
また一歩夢に近づいた。そんな気がした瞬間だった。