牛乳と猫スーツ。
「よくできた!後はこの状況をどう打開する?」
蓮が直樹に蹴りかかる。それを防ぎ、直樹は足を掴んで蓮を上に投げた。
「私をどこに飛ばそうと、空中では逃げられないぞ?」
また踏み込んで、蓮は直樹へ向かって行く。
「沙羅ぁぁぁぁぁ〜!!」
「ここにいるぜ、大将!!」
いつの間にか、沙羅は蓮の背後にいた。
「校舎を使って飛び上がってきたか―――――ッ!?」
ガシッと鎖が蓮の右足にくくりつけられた。
「掴んだ!いくぜ大将!!」
足から出した鎖を、直樹は掴み取る。
「くっ……。」
蓮は離れるために踏み込んで高く上がる。しかし足の鎖のせいで、沙羅達まで上がってくる。
「確かに制空権はあんたにある。ならそれを利用させてもらうぜ!」
沙羅が右足を蹴り出すと、そこから出た鎖を持っている直樹が蓮に向かって飛ぶ。
「うおおおお〜!!」
直樹が蓮に殴りかかる。
「60点、合格ラインだな。それじゃ……上を知れ!!!」
蓮は左足を思いっきり突き出す。
「まさか!?空中で技を!!?」
直樹は慌てて蓮と沙羅の間に入り、防御態勢に入る。