牛乳と猫スーツ。
そこには沙織とエリーゼと遥、そして元生徒会メンバーである菫、雪、次狼がいて、知佳もいた。
「新旧の生徒会メンバーが勢揃………あれ?蓮さんと彩華さんと優華さんは?」
「集まってもらったのは、その3人のことなんだよ直樹くん。」
初めに口を開いたのは菫だった。
「実は彩華に別の薬を渡しちゃってね…。以前、直樹に飲ませた幼児化薬を改良した薬、その名も『アノコロニモドレール』をね。」
知佳が申し訳なさそうに言う。
「アノコロニモドレール?」
直樹が首を傾げる。
「最悪の事態だ…。あの3人が小さい頃に戻ってしまった……。」
少しだが震えている菫。
「話は聞いたわよ!」
バンッとドアを開けたのは麗花。
「知佳!あなたなんてことを―――いえ、過ぎたことを攻めても意味ないわね。とりあえず、全員で校内を捜索!1人でも見つけたらすぐに確保して!それと、小さいからって油断しないで!!」
『了解!!』
「沙織は私と一緒にここで作戦を練る。確保したら、ここに連れてきて!知佳はすぐに戻せるように薬の準備をしておいて!」
麗花が的確な指示を出す。
「お兄ちゃ〜ん!?」
次に入ってきたのは美樹だった。
「美樹、どうし―――――」
美樹の姿を見て、直樹は固まる。
服はズタズタに斬り刻まれ、顔にはマジックペンでジェントルメンのような髭、眉毛は太くされ、額には『妹』と書かれていた。
「何やってんの?」
直樹が引きつった顔で言う。