牛乳と猫スーツ。



そこには沙織とエリーゼと遥、そして元生徒会メンバーである菫、雪、次狼がいて、知佳もいた。




「新旧の生徒会メンバーが勢揃………あれ?蓮さんと彩華さんと優華さんは?」





「集まってもらったのは、その3人のことなんだよ直樹くん。」




初めに口を開いたのは菫だった。






「実は彩華に別の薬を渡しちゃってね…。以前、直樹に飲ませた幼児化薬を改良した薬、その名も『アノコロニモドレール』をね。」




知佳が申し訳なさそうに言う。






「アノコロニモドレール?」




直樹が首を傾げる。





「最悪の事態だ…。あの3人が小さい頃に戻ってしまった……。」




少しだが震えている菫。




「話は聞いたわよ!」




バンッとドアを開けたのは麗花。






「知佳!あなたなんてことを―――いえ、過ぎたことを攻めても意味ないわね。とりあえず、全員で校内を捜索!1人でも見つけたらすぐに確保して!それと、小さいからって油断しないで!!」




『了解!!』





「沙織は私と一緒にここで作戦を練る。確保したら、ここに連れてきて!知佳はすぐに戻せるように薬の準備をしておいて!」




麗花が的確な指示を出す。






「お兄ちゃ〜ん!?」




次に入ってきたのは美樹だった。





「美樹、どうし―――――」




美樹の姿を見て、直樹は固まる。






服はズタズタに斬り刻まれ、顔にはマジックペンでジェントルメンのような髭、眉毛は太くされ、額には『妹』と書かれていた。




「何やってんの?」





直樹が引きつった顔で言う。
< 1,020 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop