牛乳と猫スーツ。
「いきなり小さな女の子3人組に囲まれて、一瞬でこんな姿に…。」
涙を浮かべながら話す美樹。
「もう被害が…。全員すぐに作戦開始!」
麗花の言葉に、みんなが深く頷いた。
……………………。
……………。
……。
【屋外プール】
プールは使われていないので、水が真緑色でドロドロしていた。
そこに次狼と雪が捜索しに来ていた。
「ねぇ、次狼…。」
「ああ、明らかに怪しいな…。」
2人が見つめる先、プールにサメの背ビレのような物が浮いていた。
「確かめるか。」
「でも、ドロドロよ?」
「仕方ないさ。」
次狼はブレザーを雪に預けてプールに入って背ビレに近づいていく。
次狼がゆっくりと手を伸ばして背ビレを掴み上げる。
背ビレは発泡スチロールで作られていた。
「ダミーか…。」
「キャァァァァ〜!?」
ドポーンと雪の悲鳴と共に、後ろで水柱が立つ。
「雪!」
「ゲホッ!ゲホッ!うっ……ちょっと飲んだ。」
次狼が雪に急いで駆け寄る。
ポチャン。