牛乳と猫スーツ。
何かがプールに投げ込まれる。
「何んだ――――ッ!?」
次狼が動こうとしたとき、プールの水が寒天のように固まる。
「キャハハハ〜!」
姿は見えなかったが、無邪気な少女の笑い声と、風になびく銀色の長髪が少し見えた。
「ねぇ、次狼。私達、もしかしてずっとこのままなのかな?」
「助けがくるはずだ。だが、俺はお前と一緒ならこのままでもいい。」
次狼の言葉に顔を赤くしてうつむく雪だった。
……………………。
……………。
……。
【生徒会室・作戦本部】
「次狼と雪からの定期連絡が途絶えた…。」
「あの2人がやられたか…。プールにいたなら旧館近くに行くかもしれない。沙織、エリーゼと遥に向かわせて。」
「了解した。」
………………………。
……………。
……。
旧館前にエリーゼと遥がいた。
「わかった、旧館内を捜すわ。」
沙織からの連絡を受け、2人は旧館へ入る。
「それにしても、ハルカはサオリの指示には従うヨネ〜?アヤカの指示には反発するのニ。」
「それは彩華のバカが変なことを言うからよ。それに、沙織にはケガさせちゃったし…。」
少し悲しそうな顔をしながら遥が言う。
「ハルカは可愛いデ〜ス!」
エリーゼは遥を抱きしめる。
「ちょ、ちょっと!その胸にぶら下げてる兵器を私に押しつけないで!!」