牛乳と猫スーツ。
「どうしたの?」
「ねぇさまが、ねぇさまが…。ゆうかが、おっぱいであそんでたら、すっごくおこったの……。」
溢れ出す涙を両手で拭きながら話す優華。
「ううう…。ムカつく!!」
優華の目つきが鋭く、目尻が上がる。冷たいオーラが溢れ出てくる。
「うわっ!?勇華さんが出た!」
いきなり豹変した勇華に驚く直樹。
「キャァァァァ〜!!」
悲鳴が聞こえ、振り返ると、後ろ手に縄で縛られた麗花が階段から転げ落ちてきて、所々汚れていた。
「あははははははは!!」
次に笑い声が聞こえると、その声の主が現れる。
彩華や優華と同じく、『鮫(さめ)』と書かれたTシャツを着て、長い銀髪をポニーテールにしていた。2人の姉、神崎蓮である。
「れ、蓮!もう止めて!!」
「おりゃぁぁぁ〜!」
手に持っていた布団叩きで、麗花のお尻を叩く。
「痛い!!」
「デカい尻しやがって!何だこのヒモみたいなパンツは?」
蓮は麗花が身に着けていた下着を奪い取る。
「イヤァァァァ〜!?」
あまりにショックだったので、麗花は気絶した。
「うがぁぁぁぁ〜!!」
蓮を見つけた勇華は直樹の腕から飛び出して、蓮に飛びかかる。
「せい!」
「ぐべぇ!?」
蓮の踵落としが決まり、勇華の顔が床にめり込む。