牛乳と猫スーツ。
「下剋上なんて20年早い!」
腕組みしながら勇華を見下ろす蓮。
「容赦ねぇ…。って、あの過保護の蓮さんが、妹に踵落としを!?」
「いたずらしたら、いつもあんなかんじだよ?」
「マジで?あれが蓮さんの躾(しつけ)なんだろうか…。」
あははと苦笑しながら言う直樹。
「ん?…………ハッ!!?」
直樹に抱かれる彩華を見て、蓮が口を開いたまま固まる。
「おねちゃ〜〜!」
彩華が蓮に向かって手を振る。
*****蓮から見た図****
「おねちゃ〜〜!たすけてぇ〜!!」
「ぐへへ。かわいいなぁ〜。」
変な男に捕まっている彩華。
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「この変態がぁ〜〜!!」
直樹の顔面にドロップキックを決める。
「ぷるぐびゃれ〜〜!!?」
悲鳴のような奇声を上げて、直樹は吹き飛んだ。同時に上に飛んだ彩華を蓮は受け止める。
「私の妹に何をする!!」