牛乳と猫スーツ。
初めのころの蓮を思い出す直樹。
「「直樹〜!」」
後ろから、悠斗と真里香、そして風紀委員達が走ってきた。
「場所が悪い、後退するよ。」
蓮は彩華を右腕で抱え上げ、倒れている勇華の襟を左手で掴んで走り去った。
……………………。
……………。
……。
【グラウンド】
直樹は悠斗達と一緒に蓮達を追いかけて校舎の外に出た。
蓮達はグラウンドの真ん中にいた。蓮は仁王立ちし、彩華はその隣で地面に絵を書いていて、勇華は優華に戻ったらしく、蓮の後ろに隠れて直樹達を見ていた。
「全員、突撃!目標を捕獲しなさい!!」
真里香の指示で、伊織達隊長が部隊を率いて突撃する。
ドゴォーーーーーン!!
地面がいきなり爆発して数名が吹き飛んだ。
「トラップかよ!?」
直樹の隣にいた悠斗が驚く。
「ひるむな!数には限りがある、最後の1人になろうとも走り続けなさい!!」
分隊長の伊織が指示を出し、他の隊長達や隊員達は指示に従い突撃を続けた。
ドォーン!ドゴォーン!ガゴォーン!
いくつもの非致死性(ひちしせい)地雷が爆発する。