牛乳と猫スーツ。
「悪い、直樹。」
「お前が飛べぇぇぇ〜!!」
悠斗の胸ぐらを掴み、直樹は思いっきり投げ飛ばす。
しかし悠斗は蓮まで届かず途中で落ち、地雷が爆発した。
「なんだ、もう終わりか?つまらな―――――」
「うおりゃぁぁぁ〜!!」
直樹が高くジャンプする。しかし、途中で失速して落ちていく。
「威勢はいいが、そこが限界か。拍子抜けだな。」
腕組みをしていた蓮が呟く。
「(風を足にまとわせるように…。)」
地面に向かって落ちていく直樹は、ゆっくりと右足を上げる。一瞬だが、直樹の足に風が巻きついているように見えた。
「っ!?」
それを見た蓮は、大きく目を見開きながら驚いた。
「そして、風の面に叩きつける!!」
思いっきり右足を踏み込む。まるでそこに足場があるように、直樹はもう一度高く飛び上がった。
「捕まえたぁ〜!!」
直樹が両手を広げ、蓮達へ飛び込む。
「な、なにするですか!?」
「なおき、どしたの?」
右の優華は驚き、左の彩華は首を傾げていた。