牛乳と猫スーツ。



「……………。」




真ん中の蓮は、ただ直樹を見つめていた。






「蓮さん、どうかしました?」




「お前―――――」




「直樹!そのまま離さないでよ!!」




前には、銃を構える知佳がいた。小さい発砲音が3つ聞こえ、小型注射器が3人に当たった。





すると、3人の体がみるみるうちに大きくなっていく。




「うっ!?重い…。」




体重も重くなっていくので、直樹は耐えきれずに後ろへ倒れる。






「うむっ!?」




ちょうど真ん中にいて、倒れてきた蓮の元に戻った胸が、直樹の顔に押し付けられる。






「あらら…。まあ、報酬としてもらっときなさいよ、直樹。」




「むむむむ(たすけて)〜〜!!」




……………………。




……………。




……。





みんなが生徒会室に戻ろうとしたとき、悠斗に呼び止められる。





「直樹、誤りに行こうぜ。」




「そうだな、先に悠斗の方にしよう。」




悪いなと悠斗は手を合わせ、2人は真里香を捜しに行く。






「真里香どこだろ?」




「わかんねぇな、星になったし。」




「さすがに宇宙まで謝りには行けないよ。」




「あははは!そりゃそうだ!」




腹を抱えて悠斗が笑う。






「本当に悪いと思ってるなら行くべきじゃない?」




「無理無理!そんなこと――――」




声が直樹ではないと気づいた悠斗は驚いて固まり、直樹を見る。直樹も驚いた顔していて、2人はゆっくりと振り返る。
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