牛乳と猫スーツ。



「直樹くんだっけ?この子もらってくれない?今なら私も付いてくるわよ♪」




「お姉様!?何言っ―――どさくさに紛れて自分を入れないでください!」




遥が立ち上がって怒る。





「あの、蓮さんと待ち合わせてるんですか?」





「ん?そうよ。なぁ〜に〜?蓮が気になるの〜?」




またニヤニヤする円。







「え!?いや、気になるって言うか、興味が…。」





「別に重要な話があるわけじゃないわ、ただ親友と会って話したり買い物するだけ。」




タバコ消して、紅茶を飲む。






「そうだ。遥、昨日蓮さんが真由香さんに負い目を感じてるって言ってたけど…。」






「ああ、そのこと。詳しいことは知らないけど…。真由香先生の彼氏を、蓮さんが殺したって。」




「…………え?」




耳を疑いたくなる言葉だった。








「1年の頃に調べたのよ。信用できるとこからの情報だから、間違いないわ。」





「そんな……。でも、真由香さんは普通に話をしてるし…。」





「しょうがなかったから、割り切ってるんでしょ。」




2人の話に、円が割り込むように言った。
< 1,088 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop