牛乳と猫スーツ。
「直樹くんだっけ?この子もらってくれない?今なら私も付いてくるわよ♪」
「お姉様!?何言っ―――どさくさに紛れて自分を入れないでください!」
遥が立ち上がって怒る。
「あの、蓮さんと待ち合わせてるんですか?」
「ん?そうよ。なぁ〜に〜?蓮が気になるの〜?」
またニヤニヤする円。
「え!?いや、気になるって言うか、興味が…。」
「別に重要な話があるわけじゃないわ、ただ親友と会って話したり買い物するだけ。」
タバコ消して、紅茶を飲む。
「そうだ。遥、昨日蓮さんが真由香さんに負い目を感じてるって言ってたけど…。」
「ああ、そのこと。詳しいことは知らないけど…。真由香先生の彼氏を、蓮さんが殺したって。」
「…………え?」
耳を疑いたくなる言葉だった。
「1年の頃に調べたのよ。信用できるとこからの情報だから、間違いないわ。」
「そんな……。でも、真由香さんは普通に話をしてるし…。」
「しょうがなかったから、割り切ってるんでしょ。」
2人の話に、円が割り込むように言った。