牛乳と猫スーツ。
「死ね!金髪筋肉野郎〜!!」
遥はボールを投げた。メジャーリーグの投手顔負けの超剛速球のストレート、速度100マイルくらいはある。
ドゴッ!!
「ぐらべぇぎょ!?」
後頭部にボールを受けて、悠斗は奇声を上げて倒れた。
「は?」
ピューっと噴水のように血を噴き出す悠斗を、真里香はただ見ていた。
「ヒィ!?ヒャァァァァ〜!!」
真里香が叫ぶ。この後、悠斗は救急車で運ばれました。
[*注意)悠斗は真里香や雪、氷達に鍛えられてます(暴力的な意味で。)さらにムダに頑丈ですので、良い子も悪い子も真似しないでください。]
遥はステップしながら直樹がいるレーンに戻る。
「何かあった?」
「どこかのバカが、転んで頭打ったらしいわ。それより楽しみましょ!」
一仕事終えた遥の顔は生き生きしていた。
…………………。
…………。
……。
空が暗くなるまでボーリングを楽しんだ2人は、夕食を食べにレストランに来ていた。
「遥の家族って、どんな感じ?」
エビピラフを食べながら直樹は尋ねた。
「どんな感じって言われてもね〜…。そうね、力関係をピラミッドで表すと、上からお母さん、お姉様、私、魔里に魔由、お父さん、こんなもんね。」
「お父さん、最後なんだ……。というか、お母さん強いんだな。」
「強いというか怖いのよ、あのお姉様でも逆らわないし。」