牛乳と猫スーツ。
予想通りの反応だったので、遥は驚くことなく料理を食べていた。
「蓮さんは好きとか嫌いとかじゃ言い表せないよ。何て言うか……そばにいて当然って感じ。」
「(それを好きって言うんじゃないかしら…?)」
遥は心の中で呟いた。口に出すと、かなり手強いライバルができそうな気がしたからである。
「何でそんな噂が出てきたんだろ?」
直樹は首を傾げながら言う。
「一緒にいることが多いからじゃない?ほら、蓮さんが一緒にいることの多い男って、次狼さん以外じゃ直樹くらいでしょ。」
「一緒に遊んだり、怒られたり、訓練するくらいだけど。」
「噂には十分よ。話は変わるけど、夢に出てくる女の子が誰かわかったの?」
「まったくわからない。顔もわからないし…。」
「早く見つけてよね。じゃないと私、彼女になれないじゃない。」
そう言って、遥はフリードリンクを入れに席を立った。
「ホントに誰なんだ君は……。」
………………。
…………。
……。