牛乳と猫スーツ。



予想通りの反応だったので、遥は驚くことなく料理を食べていた。





「蓮さんは好きとか嫌いとかじゃ言い表せないよ。何て言うか……そばにいて当然って感じ。」




「(それを好きって言うんじゃないかしら…?)」




遥は心の中で呟いた。口に出すと、かなり手強いライバルができそうな気がしたからである。





「何でそんな噂が出てきたんだろ?」




直樹は首を傾げながら言う。






「一緒にいることが多いからじゃない?ほら、蓮さんが一緒にいることの多い男って、次狼さん以外じゃ直樹くらいでしょ。」





「一緒に遊んだり、怒られたり、訓練するくらいだけど。」




「噂には十分よ。話は変わるけど、夢に出てくる女の子が誰かわかったの?」





「まったくわからない。顔もわからないし…。」



「早く見つけてよね。じゃないと私、彼女になれないじゃない。」





そう言って、遥はフリードリンクを入れに席を立った。






「ホントに誰なんだ君は……。」





………………。




…………。




……。
< 1,102 / 1,131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop